無印良品ユニットシェルフでつくる。忙しい日のための「散らからない」仕組みと時短収納
忙しい毎日でも部屋を散らかさない仕組みづくり
仕事で帰宅が遅くなったり、朝の準備に追われたりする日々では、つい物が「一時置き」のままになり、部屋が散らかってしまうことがあります。効率的な片付け方法や、一度片付けてもすぐに元に戻ってしまう状態を改善したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
無印良品の製品は、シンプルで汎用性が高く、様々な空間や用途に合わせて組み合わせることができるため、忙しい方でも負担なく実践できる片付けや収納の仕組みづくりに適しています。中でも「ユニットシェルフ」は、そのカスタマイズ性の高さから、個々の生活スタイルや物の量に合わせた「散らからない仕組み」を構築する上で非常に有効なアイテムです。
ユニットシェルフを活用した「定位置」の考え方
部屋が散らかる原因の一つは、物の「定位置」が決まっていないこと、あるいは決まっていてもそこに戻すのが億劫に感じられることです。特に使用頻度の高いものや、外出時・帰宅時に必ず発生する物(バッグ、鍵、郵便物、上着など)は、ついその場に置いてしまいがちです。
無印良品のユニットシェルフは、棚板や引き出し、ハンガーバーなど多様なパーツを組み合わせて、まるでオーダーメイドのように必要な機能を持つ収納スペースを作ることができます。この特性を活かすことで、「一時置き」の場所を明確にしつつ、それが自然と「定位置」となるような仕組みを作ることが可能になります。
帰宅動線上に「一時置き」兼「定位置」を作る
玄関からリビングへ入るまでの動線上にユニットシェルフを設置することを検討します。ここに、帰宅後すぐに使う、あるいは一旦置いておきたい物のためのスペースを作ります。
- バッグや鍵のスペース: 天板や棚板の上にトレイを置くか、フックを取り付けてバッグをかける場所にします。鍵はトレイの上や、フックに吊るすように定位置を決めます。
- 郵便物や書類の一次仕分け: 棚板の一部にファイルボックスを設置し、「要処理」「要確認」などの一時的な仕分け場所とします。後でまとめて処理することで、テーブルの上に積み上がることを防ぎます。
- 上着や小物の定位置: オプションパーツのハンガーバーを取り付ければ、一時的に脱いだ上着をかけることができます。棚板にポリプロピレン整理ボックスなどを置けば、ポケットから出した小物(財布、スマホなど)の一時置き場としても機能します。
このように、帰宅後の一連の動作の中で自然と物が収まる場所を設けることで、「ちょっと置き」が「定位置」へと変わり、部屋全体が散らかることを抑制できます。
頻繁に使う趣味や仕事道具の「まとめる」定位置
リビングの一角や自室にユニットシェルフを設置し、趣味の道具や仕事関連の物をまとめて置く場所とします。
- 書類や書籍: 棚板にファイルボックスを並べ、ジャンルごとに書類や雑誌を立てて収納します。ファイルボックスのサイズや種類(スタンダードタイプ、ワイドタイプ)を選ぶことで、様々な書類に対応できます。
- 小物類: ポリプロピレンケースの引き出しタイプや、ポリプロピレン小物収納ボックスなどをユニットシェルフの棚に組み込むことで、細かな文具や手芸用品、PC周辺機器などを分類して収納できます。引き出しなら埃を気にせず、見た目もすっきり保てます。
- 使用中のガジェットや充電スペース: 棚板の一部を空けておき、使用頻度の高いノートPCやタブレットの一時置き場兼充電ステーションとします。配線コードを通すための工夫(別途配線ボックスの設置など)をすれば、より機能的になります。
これらの物を一箇所にまとめることで、使いたい時にすぐ取り出せ、使い終わった後も「元の場所に戻す」という行動が習慣化しやすくなります。物の分散を防ぎ、探し物の時間を減らすことにも繋がります。
他の無印良品アイテムとの連携による効果
ユニットシェルフは、他の無印良品製品との親和性が非常に高い点が特長です。ポリプロピレンケース、ファイルボックス、整理トレー、フックなどを組み合わせることで、収納の効率をさらに高めることができます。
- ポリプロピレンケース/ファイルボックス: ユニットシェルフの棚板にサイズが合うように配置することで、引き出し収納や立てる収納を自在に追加できます。細かな物を分類したり、書類を整理したりするのに役立ちます。
- 整理トレー/整理ボックス: 引き出しタイプのケースや棚板の上で使用することで、さらに中の小物を細かく仕切ることができます。物同士が混ざり合うのを防ぎ、見た目も整然と保てます。
- フック: ユニットシェルフの側面にフックを取り付ければ、鍵やエコバッグ、小物などを一時的に引っ掛けるスペースが生まれます。
これらのアイテムを組み合わせることで、ユニットシェルフの中に多様な機能を持たせ、「一時置き」や「使用頻度の高い物」それぞれの最適な「定位置」を作り出すことが可能です。
散らからない状態を維持するためのコツ
ユニットシェルフで「定位置」の仕組みを作っただけでは、完全に散らからない状態を維持することは難しいかもしれません。継続するためには、いくつかの習慣を取り入れることが推奨されます。
- 「一時置き」からの移行を意識する: ユニットシェルフの「一時置き」スペースに置いた物は、翌日やその日のうちに本来の「定位置」(例えば寝室のクローゼットや別の引き出しなど)に戻す習慣をつけます。「一時置き」はあくまで通過点と捉えることが重要です。
- 「5分リセット」の習慣: 帰宅後や就寝前など、短い時間でも良いので、ユニットシェルフの周辺やその日の使用した物の「定位置」への戻し作業を行います。タイマーを使うなどして時間を区切り、ゲーム感覚で取り組むことも継続の助けになります。
- 物の総量を把握し見直す: ユニットシェルフに収まる量には限りがあります。定期的に中の物を見直し、不要な物があれば手放すことで、常に物が収まりやすい状態を保つことができます。
- 「定位置」の変更に柔軟に対応する: 生活スタイルの変化に合わせて、物の最適な「定位置」も変わる可能性があります。ユニットシェルフは組み替えが容易なので、必要に応じて棚板の配置や引き出しの場所などを変更し、常に使いやすい状態に調整することが、継続的な片付けに繋がります。
まとめ
無印良品のユニットシェルフは、その高いカスタマイズ性と拡張性、そして他の無印良品製品との連携により、忙しい毎日の中でも無理なく「散らからない仕組み」を構築するための強力なツールとなります。帰宅動線上の「一時置き」兼「定位置」や、頻繁に使う物の「まとめる」定位置を作ることで、物の迷子を防ぎ、短時間での片付けを可能にします。
ユニットシェルフを基盤とした自分だけの収納システムに、日々の「5分リセット」や定期的な見直しといった習慣を組み合わせることで、一時的な片付けではなく、常に整った状態を維持することが期待できます。無印良品のユニットシェルフを活用し、時間に追われる日々でも心地よい空間を実現するための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。